浴室暖房乾燥機って後付けできる?賃貸でも設置できる!

「浴室暖房乾燥機って後付けできるの?」こんなお悩みありませんか?
浴室暖房乾燥機は、冬場の寒い時期は浴室を暖めることができて便利です。
暖房機能が付いているだけではなく、乾燥機能も付いているため、利便性が高く人気があります。
浴室暖房乾燥機を後付けできると生活の質も向上できるでしょう。
この記事では浴室暖房乾燥機が後付けできる場合とできない場合、費用、種類、賃貸で後付けできる場合などについて見ていきます。
目次
浴室暖房乾燥機って後付けできる?
浴室暖房乾燥機は後付けできる場合とできない場合があります。
どんな場合に後付けできて、どんな場合に後付けできないのか、また後付けした場合の費用相場についても解説します。
気軽に後付けできる場合
気軽に後付けできる条件としては天井に換気扇と点検口があり、浴室の天井がフラットで、天井の上に40cm程度のスペースがあることです。
そのような浴室は、大掛かりなリフォームをしなくても、電気配線と換気ダクトを使い、浴室暖房乾燥機を後付けできます。
仮に換気扇や点検口がない場合でも、電気配線と換気ダクトの設置工事をすると後付けできる場合があります。
気になる場合はリフォーム業者に相談しましょう。
後付けできない場合
浴室暖房乾燥機は後付けできない場合もあります。
どのような場合、後付けできないのか具体的に見ていきましょう。
換気扇がない場合
浴室が古い場合、換気扇がありません。
換気するスペースがないと後付けができないため、リフォーム業者に断られてしまいます。
換気扇のすぐ側に照明がある場合
換気扇のすぐ側に照明がある場合も、暖房の熱で影響があるため後付けできません。
ただし、設置場所の変更で後付けが可能になることもあります。
また、後付けする場合、十分なスペースがない場合も設置不可です。
後付けするには40cm程度のスペースが必要なためです。
ただし、こちらも設置場所を変更すると後付けできる場合があるので、設置場所が不安な場合は、一度リフォーム業者に相談してみましょう。
設置場所が平らでない場合
浴室が平らではなく凹凸があるような場合は、浴室暖房乾燥機は後付けできません。
浴室暖房乾燥機はしっかりと固定させる必要があり、平らでない場合は固定できないからです。
後付けした場合の費用相場
浴室暖房乾燥機を後付けした場合の費用相場はどのようになっているのでしょうか。
内容 | 費用相場 | |
---|---|---|
電気式 | ガス温水式 | |
浴室暖房乾燥機本体 | 7~15万円 | 12~20万円 |
工事費 | 3万5千円 | 5万円 |
追加工事費 | 2万円 | 2万円 |
電気式は20万円程度、ガス式は30万円程度の予算を準備しておきましょう。
また、埋め込み式でサイズ交換する場合、3万円程度かかります。
後付け浴室暖房乾燥機のタイプ・方式
後付け浴室暖房乾燥機のタイプには「天井埋め込みタイプ」「天井付けタイプ」「壁掛けタイプ」の3種類があり、方式は「電気式」「ガス温水式」の2種類があります。
タイプと方式をそれぞれ詳細に見ていきましょう。
【浴室暖房乾燥機】タイプ
浴室暖房乾燥機は、形状設置場所により向いているタイプが分かれているので、それぞれの特徴を解説します。
天井埋め込みタイプ
天井埋め込みタイプは、新築・リフォーム両方に向いたタイプです。
天井に埋め込みができるスペースがあると設置できます。
種類が豊富で、見た目がすっきりしているのが特徴です。
古い浴室には設置できないタイプです。
天井付けタイプ
天井付けタイプは、天井に浴室暖房乾燥機を取り付けるタイプです。
埋め込みタイプよりスペースを必要としないのがメリットでしょう。
既存の換気扇開口部を使って設置するため、小規模リフォームとなり、費用も安く済みます。
デメリットは、種類が少ないため、本体価格が高額なことです。
埋め込み式を選べない場合は、天井付けタイプを検討すると良いです。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプは、古い浴室でも設置できるタイプです。
壁に穴を開けることで設置でき、天井埋め込みタイプより安価にできます。
ただし、外に面した壁以外は設置できません。
また、浴室の窓が大きくスペースがない場合は設置できない場合もあります。
【浴室暖房乾燥機】方式
浴室暖房乾燥機の2つの方式である「電気式」と「ガス温水式」について見ていきましょう。
電気式はヒーター式とヒートポンプ式
電気式はヒーター式とヒートポンプ式の2種類があります。
ヒーター式は、ヒートポンプ式やガス温水式より費用が安いですが、乾燥暖房機能がエアコン程度のため、乾燥機としては物足りないかもしれません。
ヒートポンプ式は乾燥暖房機能が優れているだけではなく、省エネ効果が高いのがメリットです。
ガス温水式
ガス温水式は沸かしたお湯で温風を出す方式です。
本体以外の熱源機を必要とし、設置費用が高額ですが、洗濯物を乾かすのに向いた方式です。
ガスを使うため、ガス代がかかるのがデメリットです。
賃貸でも浴室暖房乾燥機は後付けできる?
賃貸住宅に住んでいる場合でも、浴室暖房乾燥機の需要は高まっています。
賃貸住宅で浴室暖房乾燥機は後付けできるのでしょうか?具体的に見ていきます。
賃貸物件の「原状回復義務」に注意する
賃貸物件でも浴室暖房乾燥機は設置できることが多いです。
ただし、「原状回復義務」があるため、退去時には再び大掛かりなリフォームが必要となるでしょう。
「天井埋め込み型」ではなく「壁取り付け型」を選ぶ
賃貸物件で浴室暖房乾燥機を設置する場合、天井埋め込み型ではなく壁取り付け型を選びましょう。
天井埋め込み型は天井に穴を開けるタイプのため、「原状回復義務」がある賃貸物件には向きません。
また、リフォームをする場合、大家さんや管理会社に相談することをおすすめします。
まずは、信頼できるリフォーム業者に相談し、浴室暖房乾燥機の設置が可能であるのかどうか判断してもらいましょう。
風呂のリフォームを考えている方は「風呂のリフォームにかかる費用は?家のタイプ別に相場を紹介!」も併せてご覧ください。
浴室暖房乾燥機、後付けした場合の電気代節約方法
浴室暖房乾燥機、後付けした場合、気になるのが電気代です。
後付けで電気代がどれぐらいかかるのか詳細に見ていきましょう。
浴室暖房乾燥機の電気代
浴室暖房乾燥機の電気代の相場は32円/時間で、2,880円/月です。
メーカーや種類によっても異なりますが、約30円/時間の電気代がかかります。
4人家族で毎日浴室暖房乾燥機を利用した場合、洗濯物が少ない家庭では、3,840円/月かかり、洗濯量が普通の家庭では、5,760円/月、洗濯量が多い家庭では、7,680円/月です。
また省エネ機能がある、パナソニックの浴室暖房乾燥機の電気代は、年間約3万6千円以上となり、洗濯乾燥機の1.5倍の電気代がかかります。
浴室暖房乾燥機の電気代はヘアドライヤーをずっと付けているのと同等の電力消費のため、電気代がかかってしまうのです。
高い電気代は何としても節約したいでしょう。
電気代・ガス代の節約方法
浴室暖房乾燥機の電気代を節約するにはどのようにすればよいのでしょうか?
浴室暖房乾燥機の仕組みは浴室内の温度を上げて循環する仕組みです。
節約するには、湿気をなくし、温風をスムーズに循環させる必要があります。
そのため、最も注意すべき点は湿気対策です。
湿気対策
浴室に湿気がある状態で浴室暖房乾燥機を利用すると、余分な水分を乾かすことになります。
そのため、温風をたくさん使うことになり、余分な電気代がかかってしまいます。
必ず湯船には蓋をし、壁や床の水分もタオルなどで拭き取っておきましょう。
雑菌の繁殖予防
電気代節約のためには、雑菌の繁殖を抑えることが重要です。
空気が上手く循環しないと雑菌が繁殖してしまいます。
浴室暖房乾燥機の換気能力はそれほど強くないため、洗濯物を干すと室内の温度も高くなり、雑菌が繁殖する原因になります。
浴室のドアの換気口の掃除をこまめに行うことで空気の抜け道ができて、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
フィルター掃除
温風を浴室内に上手く回すためにはフィルターの掃除が大切です。
フィルターに汚れがあると、十分に空気を送れず、電気代がかかる原因になります。
事前の室内干し
洗濯をした後に、少し室内で乾燥させてから浴室暖房乾燥機を使うことで、使用時間を減らせます。
洗濯物の干し方
短時間で洗濯物を乾かすことにより、電気代を減らすことが可能です。
乾きづらい厚手の洗濯物を真ん中に干し、乾きやすいものは端に干します。
さらに洗濯物の間隔を広く取ることで、早く乾かすことが可能です。
効率的に干すことにより、浴室暖房乾燥機の使用時間を短縮できるでしょう。
リノベーション費用を抑えたい方は「リノベーションの費用の相場は?コストを抑えて行う方法を解説!」も併せてご覧ください。
まとめ
浴室暖房乾燥機は寒い冬場でも浴室を温めてくれるため、後付けしたいと考える人が増えています。
後付けするためには、浴室が平らである、換気扇が付いているなど、一定の条件が必要です。
後付けできる場合でも、浴室暖房乾燥機のタイプによっては設置できるものと設置できないものがあります。
安心してマンションで浴室暖房乾燥機を後付けしたいと望む方は、住宅リフォーム全般の実績が豊富で、アフターフォロー体制も整っているベストリノベーションにお任せください。