寝室とリビングを一緒にする利点は?部屋がない場合も快適な環境が作れる

寝室とリビングを一緒にするメリットの一つは自分の時間が増えることが挙げられます。
ゆっくりと一人の時間がもてる、寝室からリビングまで移動する時間を省けるなどが考えられますが、それだけではありません。
何かと忙しい現代社会では家族の就寝時間や起床時間も大きく異なり、それぞれに適した環境を整える必要があります。
寝室とリビングを兼用にするリフォームを行うことで住み良い暮らしへと変化する可能性を秘めています。
詳しく見ていきましょう。
目次
リビングと寝室を兼用にする人が増えている理由
従来であればリビングと寝室は離れているものといった考えが一般的でしたが、近年ではニーズが多様化してきたことから兼用にする人たちが徐々に増えています。
その主な理由について見ていきましょう。
起床後すぐ家事に取りかかれる
キッチンが近くにあるリビングを寝室にするのであれば、起床後すぐ家事に取りかかれます。
起床後は自分の身支度だけでなく子どもの世話や朝食準備などが忙しい時間帯ですが、すぐ家事が行える環境を用意できれば心理的な負担は軽減されます。
布団をしまってすぐに気分の切り替えができることがポイントです。
いつでも身体を横にできる
日中に眠くなってきたり、身体が疲れたりと感じた際にいつでも体勢を横にして休憩し、そのまま仮眠を取れます。
共働き世代が増え何かと忙しい現代では、負担なく身体を休める環境は大いに役立つでしょう。
睡眠の質が上がれば疲れも取れやすく、日常生活での満足感も向上します。
介護や見守りに適している
日本は平均寿命や高齢者数、高齢化の早さなどを踏まえると世界一の超高齢社会だといわれています。
休日や仕事帰りには親の介護や見守りをしている家庭も多い現代社会において、リビングと寝室を兼用にすることは介護への負担を減らすことにもつながるでしょう。
夜間での徘徊やトイレの見守りなどの対応も素早く行えます。
介護に関して無理や無駄なく見守りや介助をできることが大きなメリットです。
エアコン代の節約になる
家族がいる場合、寝室とリビングを分けることで別々の電気料金が発生しますが、兼用にすればエアコン代は一部屋分で済みます。
部屋の照明代なども含め、一日にかかる費用は微々たるものですが、年間で計算すると大きな節約につながるでしょう。
部屋の間取り・家具のレイアウトで来客にも対応できる
急な来客が訪れた際にも、間取りや家具のレイアウト次第でおしゃれな空間を演出できます。
ベッドや布団のある位置に棚を配置したり、仕切りを置いたりすることでいつでも来客に対応できる環境を整えられます。
寝室まで移動する必要がない
リビングと寝室を兼用にする大きなメリットといえる要素で、寝室まで移動せずに布団へ入られるため仕事で忙しい人や、出社時間の間近まで眠っていたい人などに適しています。
子どもがリビングで遊んで寝てしまった場合、すぐに布団の用意ができることもポイントの一つです。
夫婦・カップルが1LDKで寝室とリビングを一緒にする利点と欠点
部屋数が足りない、という理由から寝室とリビングを一緒にする人も増えています。
夫婦やカップルが1LDKで兼用した場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
寝室とリビングを一緒にする利点
まずはメリットについて解説します。
夜勤などで生活リズムが違っても問題がない
近年では働き方も多様化し、交代制の夜勤や、夜勤のみでの仕事も増えています。
生活リズムが異なれば、相手の生活音や部屋の照明が気になってしまうものですが、寝室とリビングが兼用であればお互いのストレスも少なくなるでしょう。
他に部屋がない場合でも自分の時間を保てる
家に空き部屋がない場合でもリビング兼寝室として利用することで自分の時間を保てます。
仕事帰りにリビングで家族と過ごしたあとに、ゆっくりと趣味の時間を持ったり、資格取得への勉強をしたりと、自由な時間を過ごせるようになるでしょう。
リビングの隣の寝室と併用することでお互い良質な睡眠がとれる
同じ部屋で眠る場合、相手のいびきがうるさくて眠れないことも問題として起こりえます。
またお互いに働く時間が違う日が続けば、相手の睡眠中に家に帰ることがどうしても多くなるでしょう。
相手の睡眠を妨げず自分の時間を確保できることがメリットの一つです。
ホテル気分を味わえる
おしゃれな空間を作りベッドで横になってテレビを観る環境に身を置くことで自宅にいながらホテルにいる気分を味わえます。
普段の生活では味わえなかった非日常を感じられることでしょう。
寝室とリビングを一緒にする欠点
次はデメリットについて見ていきましょう。
リビングにベッドを置くことで空間が狭くなる
リビングにベッドを置いたり、布団を引いたりすることで空間が狭くなります。
十分な間取りのあるリビングなら問題ありませんが、家具で溢れた環境であれば寝室との兼用には適していません。
寝室とリビングを一緒にする場合には、ある程度の空間が確保できる環境かどうか、前もって調べると良いでしょう。
風水の観点では好ましくない
風水の観点でいうと人は寝ている間にエネルギーを吸収するので、テレビなど電磁波のある物の近くで寝ることは良くないとされています。
リビングなど家族が長居する場所で眠ることも推奨されていないため、相手が風水を気にする人であれば方角やインテリアなど、他のもので気の流れを良くする必要があるでしょう。
おしゃれな家を作るには「おしゃれな家にリノベーションするには?失敗しないコツ教えます!」をご覧ください。
リビングの隣を寝室にするのもおすすめ
リビングと寝室を兼用にすることが難しい場合は、隣の部屋を寝室として利用することもおすすめです。
その理由について見ていきましょう。
家族が寝室とリビングの兼用に抵抗がある場合に適している
たとえ自分がリビングを寝室と兼用したいと考えていても、家族の誰かは反対するかもしれません。
その場合は隣の部屋を寝室として利用するのであれば心理的な抵抗も少ないでしょう。
ただしリビングと寝室を兼用した際と同様に、隣の部屋を寝室にした場合でも部屋の明かりが気になり安眠妨害となってしまう可能性もあります。
レイアウトなどによって明かりを遮る工夫を考える必要があるでしょう。
寝室とリビングを一緒にする場合と比べ生活音が苦にならない
一つ部屋が離れているので日中の生活音はそれほど気になりません。
ただし皆が寝静まった夜中にリビングで家族がテレビを観ている時などは音が気になってしまうことも考えられます。
問題があるようなら防音対策を検討する必要が出てくるでしょう。
部屋が繋がっているため何かあればすぐに駆けつけられる
リビングと繋がっているため、子供にトラブルがあった際や家族からの急な呼び出しにもすぐに対応できることもメリットです。
廊下を通ることなくリビングまで移動でき、膝への負担も少なくなります。
寝室のリフォームをする際のポイント
寝室のリフォームを行うには現在の理想だけではなく、幅広い視点を持つことも必要になります。
その際のキーポイントは家族の意見を参考にし、将来的な目線を持つことなどが挙げられます。
家族構成や要望に合わせたリフォームを検討する
家族からの要望を取り入れ、皆が住み良い環境にすることが大切なのはどのようなリフォームを行う場合も同じです。
リビングを寝室としてリフォームをするのではなく、違った形で改修をしてほしいという反対意見が出る可能性もあります。
どんな場合でもしっかりと話をし、お互いが納得する形となることが望ましいでしょう。
中長期的に使いやすい環境を考える
自分や家族が歳をとってくるにつれ、必要な環境も次第に変化してきます。
寝室は1日の疲れをとる場所で、すぐに横になれる場所を作ることも大事ですが、睡眠の質を向上させることも重要です。
短期的な目線だけでなく、中長期的に捉え自分や家族が満足できる環境を整えると良いでしょう。
リビングと寝室を兼用にする期間を検討したり、長きに渡って利用するためにリフォーム方法やレイアウトなどを考えたりするのも良いでしょう。
間取り変更を検討している方は「【部屋をつなげる間取り変更リフォーム】費用/工事期間/注意点解説! 」も併せてご覧ください。
まとめ
寝室とリビングを一緒にするメリットは多く存在しますが、デメリットもあるため家族とよく話をして検討することが重要です。
小さな子どもがいたり、介護を必要とされる人がいたりする場合において、リビングと寝室を兼用することは動線が短いことから見守りや急なトラブルへの対応に適しています。
ニーズに合ったリフォームを行うことでさらに住み良い暮らしができることでしょう。
リフォームに関する質問や要望があればぜひベストリノベーションへお問い合わせください。