フローリングのリフォーム費用はいくら?床材による費用の違い解説!
部屋の雰囲気を変えるために床を張り替えてフローリングにしたい、と考える人は多いのではないでしょうか?床の張り替え費用と、DIYでリフォームができるのかどうかも気になるところでしょう。
この記事では「フローリングの張り替えリフォームの費用相場」「DIYで床の張り替えをする場合のメリット・デメリット」などについて解説します。
床をフローリングに張り替えたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
フローリングの張り替えリフォームにかかる費用
フローリングの張り替え費用はどれぐらいかかるのでしょうか?
張り替える前の床材の種類と面積によって、リフォーム費用は異なります。
フローリング材は、複数の合板と化粧板を張り合わせて1枚の板にする「複合フローリング」と天然木から切り出した一枚板の「無垢フローリング」の2種類です。
複合フローリングと無垢フローリングでは、費用に数倍の差があります。
また、マンションの床の張り替えリフォームは、張り替え前に管理組合に確認しなくてはなりません。
マンションには管理規約があり、床にフローリング材を張る場合、遮音等級L45の床材にすることが義務付けられています。
さらに、マンションによってはL40以下の床材が必要です。
「遮音等級」とは音の伝わりにくさを示す等級のことをいいます。
内部リンク:マンションの防音工事はどうしたらいい?防音対策・費用・注意点解説!
【フローリングの張り替え】カーペット・クッションフロアから
カーペット・クッションフロアからフローリングに張り替える場合、コストは安く済みます。
カーペット・クッションフロアの剥がしは、手間がかからず、剥がした上に下地処理が不要なため、そのままフローリングに張り替えられるためです。
【カーペット・クッションフロアからフローリングのへの張り替え費用相場】
フローリングの種類 | 防音 | 費用相場(税込) | ||
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | ||
複合フローリング | 無 | 7.2万~8.9万円 | 8.3万~10.4万円 | 9.6万~12.5万円 |
有 | 10.5万~12.5万円 | 12.6万~15.3万円 | 15.4万~19万円 | |
無垢フローリング | 無 | 7.6万~10.1万円 | 8.8万~12万円 | 10.4万~14.7万円 |
有 | 10.9万~13.7万円 | 13.1万~16.9万円 | 16.1万~21.2万円 |
【フローリングの張り替え】畳から
マンションでは、畳の下はコンクリートになっていることが多く、畳を剥がすと段差が生じます。
そのため、高さを隣の部屋や廊下に合わせる加工が必要であり、張り替え費用は高くなるでしょう。
下地造作は、段差を解消するため、二重床工法で施工します。
二重床工法で施工する目的は、「フローリングを張った時に床が水平になるようにする」「家具を置いても床が沈まないように土台を作る」などです。
【畳からフローリングのへの張り替え費用相場】
フローリングの種類 | 防音 | 費用相場(税込) | ||
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | ||
複合フローリング | 無 | 12.6万~14.2万円 | 15.4万~17.6万円 | 19.1万~22万円 |
有 | 15.8万~17.8万円 | 19.7万~22.4万円 | 24.9万~28.5万円 | |
無垢フローリング | 無 | 13万~15.4万円 | 15.9万~19.2万円 | 19.9万~24.2万円 |
有 | 16.2万~19.1万円 | 20.3万~24万円 | 25.6万~30.7万円 |
【フローリングの張り替え】フローリングから
フローリングからフローリングへの張り替えは、既存のフローリングの撤去工事が必要です。
「上張り」は、解体撤去工事が必要な「張り替え」と違い、既存の床に新しいフローリングを重ねるだけのため、工事費を安く抑えることが可能です。
ただし、厚みのあるフローリングを使う場合、ドアの下端をカットしなくてはいけません。
上張り専用の薄いフローリングの採用も可能です。
【フローリングからフローリングのへの張り替え費用相場】
フローリングの種類 | 張り方 | 防音 | 費用相場(税込) | ||
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | |||
複合フローリング | 上張り | 無 | 8.6万~10.2万円 | 10.1万~12.3万円 | 12.1万~15万円 |
有 | 9.4万~11.5万円 | 11.2万~13.9万円 | 13.5万~17.1万円 | ||
張り替え | 無 | 9.8万~12.7万円 | 11.7万~15.5万円 | 14.2万~19.3万円 | |
有 | 11.8万~13.4万円 | 14.3万~16.5万円 | 17.7万~20.6万円 | ||
無垢フローリング | 上張り | 無 | 9万~11.5万円 | 10.6万~13.9万円 | 12.8万~17.1万円 |
有 | 12.6万~14.6万円 | 15.4万~18.1万円 | 19.1万~22.7万円 | ||
張り替え | 無 | 12.8万~14.6万円 | 14.9万~18.1万円 | 18.4万~22.7万円 | |
有 | 13万~15.8万円 | 15.9万~19.7万円 | 19.9万~24.9万円 |
畳をフローリングにしたいと考えている方は「和室の畳をフローリングにリフォーム!DIYでもOK?費用や方法を解説」も併せてご覧ください。
【床リフォームの施工方法】張替え・上張り
床の張り替えの施工方法は「上張り」と「張替え」の2種類があります。
ここから上張りと張り替えのメリット・デメリットを紹介します。
フローリングからフローリングへリフォームする場合は、価格だけではなくメリット・デメリットを踏まえた上で、施工方法を選択する方が失敗のないリフォームができるでしょう。
上張り
「上張り」とは、既存のフローリングの床の上に新しいフローリング材を張ることです。
上張りのメリットは、既存の床をそのまま使用するため、廃材費用・工事費用を抑えられ、工事期間も短い施工で済むことです。
デメリットとして、張った部分の厚みが「つまずき」の原因となったり、ドアの開け閉めに影響があったりします。
そのため、高齢者がいる家庭などでは、張り替えを選んだ方が良いでしょう。
また、現在使用中のフローリングの経年劣化が進んでいる場合や、床鳴りが激しい場合も張り替えにする必要があります。
張り替え
「張り替え」とは、現在のフローリングを解体して新規のフローリング材に張り替える工法のことです。
張り替えは、下地材の腐食状態などの確認が可能であるほか、リフォーム前後で段差が生じないなどのメリットがあります。
デメリットは、工事時間と費用がかさむことです。
また、マンションでフローリングの張り替えをする場合の注意点として、管理規約にある、遮音等級L45の床材を使用する必要があります。
リフォーム前には近隣世帯に挨拶し、トラブルにならないように気を付けましょう。
DIYで床の張り替えをする場合のメリット・デメリット
DIYで張り替えをする場合、どのようなメリット・デメリットがあるでしょうか?
メリットとしては、費用が材料費のみのため、安く済むことです。
プロの業者に頼むと人件費や出張費がかかりますが、DIYでリフォームすると10万円ほど安くなります。
また、時間を選ばずリフォームできるのもDIYのメリットです。
デメリットとしては、解体する際ケガするリスクがあることや、知識不足によって施工に時間がかかることが挙げられます。
最初はDIYで張り替えようとしたものの、断念して途中からプロの業者に頼むとかえって高くなる可能性もあるでしょう。
初心者がDIYでフローリングの張り替えをするのであれば、はめ込み式フローリングがおすすめです。
はめ込むだけでフローリングの張り替えができるため、時間をかけずに作業できます。
リフォーム会社に床の張り替えを頼む場合のメリット・デメリット
DIYで簡単にフローリングの張り替えをしたい場合は、はめ込み式のフローリングでも良いですが、床を本格的にキレイに張り替えたい場合、プロの業者に依頼することがおすすめです。
プロの業者に頼むメリットは、見た目だけではなく、仕上がりのクオリティが高いことが挙げられます。
既存のフローリングが歪んでいるとDIYでフローリングを上から張っても直せない場合がありますが、そうした歪みを補修できるのもプロの業者ならではです。
DIYでリフォームした後にありがちな「フローリングのきしみ」「浮いた状態の床」などのトラブルも、プロが施工した工事ではほとんどないでしょう。
デメリットとしては、材料費にプラスして人件費がかかることです。
畳からフローリングにする場合、下地を作り隣の部屋との段差調整するという手間がかかるため、費用は他の床材より高額になります。
床はどれぐらいで張り替えたらいいの?
床をリフォームするタイミングはどのくらいなのでしょうか?ここから床の張り替え時期について解説します。
床の張り替え時期
床の耐久年数は床材や下地の状態によって変わるため、年数ではなく状態を見て判断する必要があります。
日本は湿度の高さにより、床材の耐用年数が短いため、「塗装の剥がれ」「床の沈み・きしみ」などの状態になった時が床を張り替えるタイミングです。
一方、築年数が古いマンションでも、床の表面に剥がれなどがない場合、張り替えは必要ありません。
目立つ場所に傷が付いてしまった場合は、早めに専門業者に依頼して、補修してもらう必要があります。
フローリングの耐用年数
フローリングの耐用年数はどれぐらいなのでしょうか?
国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、フローリングの耐用年数は以下のようになっています。
経過年数は考慮しない。
ただし、フローリング全体にわたっての毀損によりフローリング床全体を張り替えた場合は、当該建物の耐用年数で残存価値 1 円となるような直線を想定し、負担割合を算定する。
引用:国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
耐用年数は、使用可能期間を表し、国土交通省のガイドラインでは「フローリングの部分補修」を加工した場合、フローリングの価値が古いままであるため、使用可能期間を考えないとしています。
損傷がひどく「フローリングの全面張り替え」が必要な場合、フローリングを新品にするのと同様なため、耐用年数を考え貸主の負担を認めています。
ただし、フローリングは建物の構造により耐用年数が変わってきます。
建物の耐用年数は、国税庁が下記のように定めています。
木造:22年
鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造:47年
金属のもの(4㎜を超えるもの):34年
金属のもの(3㎜を超え、4㎜以下のもの):27年
金属のもの(3㎜以下のもの):19年
安くリノベーションをしたいと考えている方は「リノベーションの費用を抑えるには?安くする裏技を紹介します」も併せてご覧ください。
まとめ
床を張り替えてフローリングにリフォームする場合の費用は、既存の床材や面積によって異なります。
DIYでも床の張り替えは可能ですが、きれいに仕上げるのは難易度が高く、プロのリフォーム業者に頼むのが望ましいでしょう。
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