家の設備や内装などを、リフォームを行うことで一新したいと思う方もいるのではないでしょうか。

部分的なリフォームを行うなど、リフォームの種類を絞れば、予算100万円でも理想的な家に近づけることができます。

建て替えと比べたリフォームのメリットや、リフォームの種類も合わせて紹介するので、100万円でできるリフォームを探している方は必見です。

リフォームを行うメリット・デメリット

リフォームを選ぶメリット

住み慣れた家にそのまま住める

リフォームでは、家の基本的な構造は残しつつ古くなった部分を改修するので、家全体を完全に取り壊して工事を行う必要はありません。

長く住み続けた家なので愛着がある、という方にとっては、完全に立て替えてしまうよりもリフォームで家の大部分または一部を改修することを考えてみても良いでしょう。

比較的早く改修ができる

建て替えをしようとすると、完成するまでに少なくとも3ヶ月、大体は半年程度かかってしまいます。

しかし、リフォームを行うならば、1ヶ月から3ヶ月を目安に改修が完了するため、より早く家の改修を行うことができます。

さらに、部分的なリフォームであれば家に住みながらリフォームを行うことも場合によってはできるため、長期間家を離れたくないという方にもおすすめです。

建て替えより費用負担が少ない

建て替えは、一から家を建て直すため、建物の解体費用の他にも登記や引っ越しのための費用などがかかることがあります。

一方でリフォームは、家を取り壊すわけではないため、工事費用の他の費用はリフォームよりもかかりません。

工事費用自体も、改修の規模によるので、規模がそこまで大きくない場合はリフォームを行う方がおすすめです。

リフォームを選ぶデメリット

家の一部分しか改修できない

リフォームは、建て替えと異なり家の基本的な構造を残しつつ改修を行うので、家の全体を完全に改修することができないこともあります。

トイレやキッチンなど、家の一部分の改修を行う際にはリフォームは最適ですが、家全体の間取りをがらっと変更したい場合には、リフォームを選んでしまうと、補装が必要になり逆に費用が多くかかってしまうこともあります。

改修をあまり自由に行えない

リフォームでは、もとの家の状態を生かすことも目的としているため、間取りや内装、外装を完全に変更することは難しいです。

特に、耐震や断熱、防犯などの機能向上のための改修は、建て替えとして行った方が行いやすいこともあります。

大掛かりな工事を行いたい時は、リフォームを行うのか建て替えを行うのか慎重に考えることが必要です。

マンションのリノベーションにかかる費用が知りたい方は「マンションのリノベーションにかかる費用とは？間取り別予算を紹介！」をご覧ください。

リフォームの種類

フルリフォーム

フルリフォームは、間仕切りの解体など、家全体の大幅なリフォームを行うことを指します。

同居に伴って二世帯住宅にすることを考えている方や、それ以外の理由で部屋の間取りを大きく変えたいという方がよく選択するようです。

リフォームの費用は規模や築年数などによって変わることもありますが、基本的には1000万円以内でリフォームを行うことができるため、今の家に住み続けつつ大掛かりな変更をしたい人におすすめです。

部分リフォーム

キッチンリフォーム

キッチンに開放感が欲しい、または収納を広くしたい、というお悩みを持つ方にはキッチンリフォームを行うことがおすすめです。

キッチンのリフォームは、キッチン機器の交換を行ったり、キッチンのシステムを変えたりという機能的なものから、オープンキッチンに間取りを変える、といったような空間的に大きな変化を加えるものまでさまざまです。

トイレリフォーム

トイレのリノベーションは、トイレの壁や床の張り替え、手すりなどの設置といったトイレの内装の工事から、トイレの便座を変更するといった簡単な工事まであります。

毎日使う場所なので、不便を感じる前にトイレの機能を向上させることを考えてリフォームを依頼してみても良いでしょう。

浴室リフォーム

浴室のリフォームは、床や天井を張り替えたり、バスタブについている機能を変更したりするといった簡単なものから、バスタブ自体を交換するものまであります、バスタブの交換には市販のユニットバスを取り入れることが主流ですが、完全に一からバスタブをオーダーメイドすることもできるので、トイレと同じく毎日使用する浴室にこだわりたい方にはおすすめです。

外装リフォーム

外観は、建物の中でも重要だとされますが、劣化するスピードもその分早いことがあります。

外装のリフォームも、屋根や外壁の修復といった大掛かりなものから、防水機能の設置など、様々なものがあります。

予算に合わせて、外装の気になる部分だけリフォームすることを考えてみても良いでしょう。

お得にリノベーションをする方法を知りたい方は「リノベーション費用にローンが使える？お得にリノベーションをする方法」をご覧ください。

100万円で行えるリフォーム

水回りを1箇所だけリフォームする

キッチンや浴室、洗面台やトイレなどの水回りのリフォームは、100万円でも十分行うことができます。

キッチンや浴室のリフォームは大掛かりに思えるかもしれませんが、ほとんどのものは100万円以内で選ぶことができます。

例えば、キッチンのリフォームであれば、最新の機能を備えたシステムキッチンにする、浴室のリフォームであればユニットバスの機能を向上する、といった選択肢があります。

洗面台やトイレは、台や便座それ自体の交換は30万〜50万程度で完了することが多いです。

予算に余裕がある場合は、床や壁などの内装の変更も検討してみると良いかもしれません。

外壁の塗装を行う

外装のリフォームの相場は50万〜200万円なので、予算が100万円の場合は外装のリフォームを選択肢に入れることもできます。

例えば、2階建ての一軒家であれば外壁の塗装は100万円程度で行えます。

家の内装よりも、家の見た目によりこだわりたい、外壁が古くなってきたのでリフォームを行って家をよりスタイリッシュにしたいという方には外壁の塗装などのリフォームを行うことがおすすめです。

壁紙やフローリングの改修を行う

内装のリフォームを行いたいという方には、壁紙やフローリングの改修を行うことがおすすめです。

100万円があれば、だいたい一室の内装をがらっとリフォームすることができます。

例えば、和室の畳をフローリングに張り替え、さらに内装にこだわるといったリフォームは、100万円程度で行うことができます。

よく使っていた部屋の雰囲気をよりスタイリッシュにしたい、または明るい雰囲気にしたいという方には、壁紙やフローリングなどを中心に、一室の内装を大きく変更することを考えてみても良いでしょう。

安くリノベーションをする方法を知りたい方は「リノベーションの費用を抑えるには？安くする裏技を紹介します」をご覧ください。

リフォームを安く行う方法

補助金制度を利用する

耐震、省エネ、バリアフリーなど、環境などに優しい機能を備えたリノベーションを行おうとすると、地方公共団体からの補助金が出ることがあります。

費用の補助が出るのか、融資がされるのか、利子補給がされるのかなど、支援の方法や額は地方公共団体によって異なるので、自分が住んでいる住宅やリフォーム予定のある住宅の場所がどのような支援を行なっているのかは、あらかじめ調べおくことがおすすめです。

減税制度を利用する

地方公共団体からの補助金だけではなく、大規模なリノベーションを考えている場合、減税が適用されることがあります。

住宅ローン減税の他にも、補助金制度と同じように、耐震工事を行ったり、省エネ対策ができている認定低炭素住宅にあてはまる工事を行ったりしたときに特例として適用されることがあります。

減税が適用される税金の種類はリフォームの種類によっても大きく変わるので、国税庁や国土交通省の情報を参考にしてみると良いでしょう。

リフォームのタイミングを合わせる

部分リフォームを行いたい場合は、行いたいと思っている部分以外に問題がないかしっかり確認することも大切です。

特に、住宅の見えない部分が実は老朽化していることに後から気付いた、となると、より手間と時間がかかってしまうことになるので、長期的な目線でお得な改修ができるように確認をしてみることが重要です。

プロに相談する

リノベーションを依頼する前に、まずは問い合わせができる会社も現在ではたくさんあります。

店頭に赴いて相談する他、ホームページなどから問い合わせができる会社もあるので、リノベーションに対して不安がある方や確認したいことがある方は、問い合わせを行ってみても良いでしょう。

どのくらいの予算でどのようなことができるのか、丁寧に説明を受けることができます。

まとめ

建て替えと比べてリフォームを選ぶことのメリットは、住み慣れた家に住み続けることができるなど様々な理由がありますが、大きな理由としては期限が短いことや費用が安いことがあげられます。

実際に、100万円でも、水回りのリフォームや外壁の塗装など、さまざまなリフォームを行うことができます。

減税制度の利用やプロに問い合わせをすることによって、リフォームをより安く行うこともできるので、リフォームが気になる方はまずは相談してみることが良いでしょう。