ユニットバスは壁を壊してリフォームするの?工事の流れを説明

「ユニットバスをリフォームする際は壁を壊す必要があるの?」「壁を壊す場合はどれくらいの費用がかかるの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
ユニットバスのリフォームを考えている方の中には、壁を壊す必要があるのかを懸念している人も少なくありません。
また、ユニットバスのリフォームを実施する場合、解体工事で騒音が発生する、水を一時的に使用できなくなるなど、事前に理解しておくべきポイントがあります。
今回の記事では、ユニットバスリフォームの工事の流れや、コスト、注意点を紹介します。
この記事を読むことで、どのようなポイントをおさえて業者を選ぶべきか理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ユニットバスをリフォームする際は壁を壊す必要がある?
ユニットバスをリフォームする際は壁を壊す必要があるのでしょうか?
結論から述べると、状況によって異なりますが壊す必要があるケースが多いです。
壁を入り口付近だけでも壊さないと、ほとんどの場合は新しいユニットバスを搬入したり、取り替える浴槽を撤去したりできません。
壁を全面壊すか、入り口だけ壊すかどうかは設置するユニットバスや浴室の構造などによって変わってきます。
どのようなシーンで壁の入り口を壊すのか、もしくは壁を全面壊すのか、次で確認していきましょう。
入り口の壁を壊す
ユニットバスをリフォームする際は、基本的には入り口の壁・ドア枠を壊します。
ほとんどのユニットバスは入り口部分を壊さないと出し入れができないためです。
加えて、ユニットバスのリフォームをする場合、入り口の大きさや位置が変わるケースがあります。
新しく設置するユニットバスにあわせて入り口を改修する必要があるのです。
入り口の壁だけだとしても壊したくない方は、業者に壁を壊さない工事が可能かどうか問い合わせてみましょう。
業者の中には希望にあわせて最適な方法を提案してくれるところもありますし、ユニットバスを現場で組み立ててくれるところもあります。
壁を全面壊す
ユニットバスリフォームを実施する際、壁を全面壊さなくてはいけないケースがあります。
例えば、在来工法からユニットバスに変更するケースなどが挙げられるでしょう。
在来工法とは、日本で昔から用いられてきた伝統的な工事様式のことです。
ユニットバスには浴槽だけでなく、壁や天井、床などがセットになっています。
ユニットバスであっても、一部だけ取り替えることは可能ですが、全面的な工事を希望する場合は壁もプランに含まれるので、必然的に壊すことになるのです。
壁を全面壊したくない方は、ユニットバスを部分的に設置するなど、業者と相談して対応しましょう。
ユニットバスをリフォームする際に壁を壊すケース
ここでは、ユニットバスをリフォームする際に壁を壊すケースを紹介します。
どのようなケースで壁を壊す必要があるのか整理しましょう。
タイル張りからユニットバスに変更する場合
タイル張りからユニットバスに変更する場合、基本的に壁を全面壊す必要があります。
タイル張りのお風呂は、先ほど紹介した在来工法を用いて作られている場合がほとんどです。
タイル張りの壁を壊して、ユニットバスに含まれる新しい壁を設置します。
壁を全面壊すのに抵抗がある人もいるかもしれませんが、ユニットバスに変更することで掃除するのが簡単になりますし、浴室内の温度を保ちやすくなります。
このようにメリットがいくつかあるので、タイル張りからユニットバスに変更することを検討してみましょう。
トイレの壁については「ユニットバスはいつ補修するのがよい?修理方法や相場を紹介」をご覧ください。
ユニットバスのサイズを変更する場合
ユニットバスのサイズを変更したいという方は、壁の位置も変わることがあるので壁を壊す必要があります。
ユニットバスのサイズを大きくする場合、必然的に従来の面積では収まらないため、壁を壊して面積を確保する必要があるのです。
なお、木造戸建ての場合、お風呂の壁を壊せるのであれば基本的にユニットバスのサイズを変更することはできます。
しかし、マンションやアパートにお住まいの方は排水経路と床の構造によって工事できないことがあるため注意が必要です。
ユニットバスのサイズを変更したい方は、壁を壊す必要があることを踏まえた上で、サイズ変更が可能かどうか業者に判断してもらいましょう。
ユニットバスのサイズについては「ユニットバスのサイズはどこに注目して選ぶ?リフォームのポイントも紹介」をご覧ください。
ユニットバスを運び込めない場合
ユニットバスを運び込めない場合、入り口の壁・ドア枠を壊して搬入経路を確保します。
入り口の壁・ドア枠を壊さないと古い浴槽などを外に持ち運べませんし、新しいユニットバスを持ち運ぶことができません。
また、入り口の壁・ドア枠を壊さないと作業が行いづらくなり、工事のスピードが落ちる可能性があります。
ただし、既存のユニットバスをメーカーや型番などが同じものに変更する場合、壁を壊さなくてもいい可能性があるので、壁を壊す必要があるか業者に確認してみましょう。
浴室の広さを変える場合
浴室自体の広さを変えたいという場合は、壁を全面的に壊すのが一般的です。
浴室の広さを変えるということは壁の位置も必然的に変えなくてはいけません。
狭い浴室で過ごしづらく、広い浴室に作り替えたいという方は多く見受けられます。
例えば、自宅で介護をしている方など、浴室に一定のスペースがあることで、作業を行いやすくなるのです。
浴室自体の広さは変更したいものの、壁を全面的に壊したくないという場合、デッドスペースなどを活かせるユニットバスを選ぶことで、スペースを生み出せることがあります。
業者と相談しながら最適な方法を選択することが大切です。
ユニットバスの壁を壊す場合の費用
ユニットバスリフォームで壁を壊す場合、どれくらいのコストがかかるのでしょうか?全面的に壊す場合と部分的に壊す場合の工事費用を説明します。
全面的に壊す場合
ユニットバスリフォームで壁を全面的に壊す場合、いわば在来浴室からユニットバスに変更する場合、リフォーム費用の相場は65〜150万円程度となっています。
浴室の拡張や移動、増築をする場合はコストが高くなる傾向になり、75〜250万円程度が目安となるでしょう。
壁を全面的に壊すには工事期間も長期化する傾向にあるため、1週間程度は期間を要することを認識しておきましょう。
部分的に壊す場合
ユニットバスを新しく交換する場合、工事費用は50〜80万円程度が目安です。
ユニットバスを交換するのみであれば、搬入のために壁を一部壊すだけですむので、全面的に壁を壊すよりも費用を抑えることができます。
ちなみに、ユニットバスの耐用年数は15年〜20年といわれています。
ユニットバスの交換だけでなく、ジェットバスやドアの交換などのオプションを利用する場合、コストはプラスでかかります。
ジェットバスの交換であれば15万円前後、ドアの交換であれば10万円前後が目安でしょう。
ユニットバスの壁を壊すリフォームをする際の注意点
ユニットバスリフォームで壁を壊す場合、どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか?
解体工事で騒音が発生する
ユニットバスリフォームでは基本的に壁を壊す必要があるため、解体工事で騒音が発生することを留意しておきましょう。
元々備わっていた浴室を改装する際に、1番騒音が大きくなる傾向にあります。
また、新しいユニットバスを組み立てる際や、入り口を作る際なども騒音があります。
解体工事やユニットバスの組み立て以外の作業では、そこまで大きな騒音は発生しないので、騒音が大きくなるタイミングを業者に確認しておき、ご近所さんにあらかじめ騒音が発生するタイミングを知らせておくとよいでしょう。
水を使用できなくなる
ユニットバスのリフォームを実施する場合、水を一時的に使用できなくなるタイミングがあるので注意が必要です。
給排水設備工事を行う際は、2時間程度水が止まることを覚えておきましょう。
つまり、給排水設備工事の間はトイレやシャワー、キッチンの水道などが使用できなくなるということです。
給排水設備工事のタイミングを業者に事前確認しておき、家族や同居人にその時間を認識しておいてもらいましょう。
まとめ
今回の記事では、ユニットバスリフォームで壁を壊す必要があるのか懸念している方に向けて、ユニットバスリフォームの工事の流れや、コスト、注意点を紹介しました。
ユニットバスでは浴槽などを搬入する必要があるため、基本的には壁を壊します。
ただし、壁を一部分だけ壊すのか、全面的に壊すのかは工事内容や浴室の造りなどによって異なるので、業者に確認することが大切です。
壁のリフォーム代もユニットバスリフォームのプラン内容に含まれていることがほとんどなので、追加料金が発生するケースはほとんどありません。
解体工事で騒音が発生する、水を使用できなくなるなど、注意点も理解しておくことが重要です。
ベストリノベーションはキッチン・トイレのリフォームから、マンション・一戸建て・オフィスのフルリノベーションまで幅広いリフォームを実施しています。
浴室リフォームの詳細に関しては、以下のページからご確認いただけますので、ぜひ参考にしてください。