賃貸でもOK!和室をおしゃれにリノベーションするポイントを解説
長いこと和室で生活してきたけれど傷んできたのでリノベーションをしたいと考えている方が多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、和室をさまざまな方法でリノベーションして長く過ごせる素敵な部屋にする方法を解説します。
目次
和室をリノベーションする際の相場
まずは和室をリノベーションする際の相場を紹介します。
リノベーションを実施する際は、どのようなことを優先するかにより費用が変わるためそれぞれの視点から説明していきます。
コスト
まずは、コストを重視した場合です。
コストを抑えて和室のリノベーションをするのであれば、和室の床と壁、天井、その他と4つの工事に分けられます。
概算すると45万円以内に収まるでしょう。
リノベーションの内容としては、和室の床もしくは畳をフローリングに変更します。
フローリングに変更する際は、和室のエリアと他の部屋の境目にフローリングの高さを合わせ、下地木をつかった工事が必要です。
壁のリノベーションは、コストを重視するなら気になる部分のみ張り替えても良いでしょう。
和室の天井部分は、ラミネート天井がメインで使用されています。
コスト重視でリノベーションするのであれば、天井で使用している素材の上にベニヤ板を貼って処理することもできます。
バランス
次に、バランスを重視した場合です。
バランスを重視してリノベーションする場合は、4つの工事で60万~70万円です。
コスト重視とは異なり壁や天井、リビングやダイニングのクロスを貼り替えます。
他には押入れをクローゼットに改善します。
コストがかかる分、違和感のない部屋にすることができるでしょう。
クオリティ
最後に、クオリティを重視した場合です。
クオリティを重視した場合のリノベーションにおいて、壁や天井、リビングやダイニングのクロスを貼り替える工事を実施すると100万円程度でリノベーション可能です。
バランス重視のリノベーションの内容の他に、和室とリビングやダイニングの両方の床と壁を張り替えると統一感のある仕上がりになります。
一番相場が高い代わりに一番理想の部屋に仕上げることができるでしょう。
和室をリビングにしたいと考えている方は「和室をリビングにしたい!予算や気をつけるべき点を紹介します」も併せてご覧ください。
和室をおしゃれにリノベーションする方法
和室をおしゃれにリノベーションしようと思ってもおしゃれな事例がたくさんあって、悩んでしまうことも多いでしょう。
リノベーションする際におさえたいポイントを紹介します。
他の部屋と一体感を出す
まず1つめのポイントは、他の部屋と一体感を出すことです。
和室はふすまで仕切られているので、一体感がないと他の部屋と比べて孤立した部屋になってしまいます。
ポイントとしては、壁を外してリビングやダイニングと一体感を出すと良いでしょう。
最近流行の和モダンの部屋
最近の流行の部屋には、「和モダンの部屋」というのもあります。
洋室に完全にリノベーションするのではなく、和の雰囲気を残した部屋で人気のリノベーションの一種です。
和室から和モダンにリノベーションする場合は、造りを全面的に変更せずに済むのでコストも安く抑えられて、かつ、リノベーションしておしゃれな部屋になるので人気があります。
壁の柄を変更
和モダンの部屋にリノベーションするときのポイントとして、壁の柄を変更すると良いです。
壁の色や柄を変更することにより、部屋のイメージも変わります。
さらに、和の色合いで少し派手な色を使うと、個性的な和モダンの空間になります。
障子やふすまを変更
部屋を和モダンにするには、障子を外して別のカーテンやプリーツスクリーン等を入れると和室のイメージがガラッと変わります。
この方法も、大がかりな工事がなくおすすめです。
間接照明でおしゃれな雰囲気
和モダンをさらに印象づけるには、間接照明も重要です。
間接照明にもこだわるだけで一気に洗練された部屋になるでしょう。
和室は畳に直接座るので、洋室よりも低めの位置に設置するとおしゃれに見えます。
収納は押入れからクローゼットに変更
和モダンの部屋にするには、和室にある押入れは和の雰囲気が強いので、クローゼットにリノベーションしましょう。
クローゼットにすることによってお手入れが楽になるほか、収納力もあがります。
畳のリノベーション
さらに、和モダンの部屋にリノベーションする際は畳のデザインを変えることがおすすめです。
畳のデザインが変わることによって和室の雰囲気が一変します。
リノベーションには畳を表替えするのと、畳ごと交換するのと2つの方法があります。
畳はイグサ以外にも和紙など色合いや種類も豊富にあります。
畳以外には和風のフローリングを使ってリノベーションをするのもおすすめです。
リノベーションするときの特徴
これまでは、和室のリノベーションについて費用面やどのようにリノベーションしたら良いかを紹介してきました。
ここからは、和室のリノベーションをする際の特徴を種類別で紹介していきます。
リノベーションしてから後悔しないようにしましょう。
また、和室をリノベーションする際に、和室部分を残すか残さないか悩む方は多いでしょう。
もし和室部分を残さないとなると、これから紹介する特徴のほとんどが当てはまってきます。
それをふまえた上で、和室部分を残すか残さないかを検討しましょう。
床の張替え
まずは、床の張り替えに関する特徴を紹介します。
和室に畳が敷いてある場合は、畳を剥がしてからフローリングに張り替える必要があります。
畳が従来持っていた調湿機能は、多湿のときは湿気を吸い取り、乾燥しているときは湿気を吐き出して湿度を調整していたので湿度対策は必要です。
壁のリノベーション
和室の壁によく使われているのが砂壁です。
砂壁は耐火性に優れており、湿度対策にも有効な素材ですが、経年劣化すると砂が落ちてきてカーテンなどに汚れとして付着します。
砂壁を別のものに張り替えることで、汚れにくい部屋としてリノベーションできます。
クロス、珪藻土、漆喰
壁のリノベーションをする際に、通常使われていることの多い砂壁から珪藻土や漆喰などの自然素材に変更することで、さらに和モダンの雰囲気にもぴったりになります。
戸の変更
リノベーションする際には、他の部屋との調和を考えることも大事です。
ふすまや障子を引き戸に変更すると、両隣が和室でも洋室でもバランスの取れた部屋になります。
天井の張り替え
和室のリノベーションをする際には、どのような天井かによっても変わってきます。
合板の表面に木目の模様がついた天井であるラミネート天井だった場合はクロスを貼り付けると他の部屋との調和が取れます。
収納スペース
和室には押入れが使われていることが多いです。
押入れがあるだけで、一気に和室の雰囲気が出てしまうので、押入れはクローゼットに変更した方が洋室らしくなります。
また、和モダンを意識して洋室に変更する際は、クローゼットに変更し、ふすまは折れ戸に変更すると良いでしょう。
賃貸マンションの場合
最後に、賃貸マンションの場合を紹介します。
畳の張り替えの際は、事前にマンションの管理組合にリノベーションに関する許可を得なくてはなりません。
防音対策の取り決めがされているケースがあります。
マンションの造りのなかで、壁式構造のマンションだと耐震性に優れていますが、鉄筋コンクリートの壁は動かせないので、リノベ―ションのできる範囲は限られます。
共有スペースのリノベーションは不可となり、専有部分であっても、水回りはマンション側でリノベーションの制限をしている可能性もあるので事前に確認しましょう。
畳からフローリングへのリフォームを考えている方は「和室の畳をフローリングにリフォーム!DIYでもOK?費用や方法を解説」も併せてご覧ください。
まとめ
中古マンションを購入した際に、和室があることも多いのでリノベーションしたいと考える方も増えています。
さらに、日本に古くからある和室の雰囲気を残してリノベーションしたいという声も増えているのです。
リノベーションはDIYでできる範囲もたくさんありますが、賃貸マンションでは管理組合により、リノベ―ションの可能な範囲が制限されています。
畳の張り替えなどはDIYでするには難易度が高いので、和室をどの部分までリノベ―ションするかを決めたら専門のリフォーム業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
和室のリノベーションを検討している方は、住宅リフォーム全般の実績が豊富でアフターフォロー体制も整っているベストリノベーションにまずはご相談ください。