和室を洋室に!マンションでも可能なリフォームのポイントを紹介
日本では畳を敷いた和室は古くから使われてきました。
ただ最近、ライフスタイルの変化に伴い、和室より洋室の方が使いやすいと感じてリフォームを検討する方が増えているのではないでしょうか。
子供用の部屋として使用し、ベッドを設置したいと思ったとき、畳だと凹んでしまうので難しいですね。
こちらの記事では、和室から洋室にリフォームする際のメリットやデメリットを紹介します。
その後、リフォームする際のポイントや費用、注意点などを解説します。
ぜひ参考にしてください。
目次
和室から洋室へリフォームするメリットとデメリット
和室は古くから畳を敷いて過ごしやすい部屋として使われてきました。
小さい子供がいると、畳の上で遊ぶ機会も多かったことでしょう。
ただ、子供が大きくなった際や、お部屋にベッドを設置したいとなると、和室ではなく洋室にリフォームしたいという方もいるのではないでしょうか。
まず、洋室にリフォームする際のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
メリットとして挙げられるのは、次の3点です。
家具の設置が楽になる
畳だとベッドや机など重量のある家具を配置できませんが、洋室でフローリングだと家具の設置が楽になります。
車いすを使っている際は移動が便利になります。
掃除が簡単になる
和室の障子、ふすま、畳を取り替えることによって、メンテナンスも不要で掃除が簡単になります。
畳は調湿効果がある点が良い特徴ですが、反対にダニが発生するなど危険な部分もあります。
隣接した空間と一体感が生まれる
和室以外の、ダイニングやリビング、キッチンなど他の隣接した部屋は、フローリングや絨毯を敷いていることが多いです。
そのため、和室を洋室にリフォームすることで、一体感が生まれ洗練された雰囲気を楽しめます。
デメリット
和室から洋室にリフォームするには、メリットだけではなくデメリットもあります。
防寒対策が追加で必要になる
和室で畳が敷かれていれば、冬場でも足元の寒さを気にされる方は少ないでしょう。
和室から洋室にリフォームして畳を外しフローリングにすると、足元の冷えを感じます。
床暖房の導入や、断熱材を設置が必要です。
和室の畳をフローリングにしたい方は「和室の畳をフローリングにリフォーム!DIYでもOK?費用や方法を解説」をご覧ください。
リフォームのポイントと費用はどれくらい?
ここからは、和室を洋室にリフォームするポイントと費用について紹介していきます。
床のみリフォームする場合
和室の壁やドアなどの建具はそのままで、畳のみをフローリングに変更する場合、費用は10万〜20万円となります。
床材でフローリングを選ぶと価格は高くなりますが、フローリングを選ばずに別の床材を選んだ際は、フローリングより安価にリフォーム可能で、3万~5万円ほど安くリフォームできます。
壁や天井をリフォームする場合
床のリフォームの他に、壁や天井も併せてリフォームする場合、費用は15万〜30万円となります。
リフォーム業者によって、床のみのリフォームと、壁や天井のリフォームと併せて割引している可能性もありますので、業者に確認しましょう。
フローリングと壁や天井が同じ雰囲気になることで、洋室へのイメージチェンジができます。
押入れをクローゼットにリフォームする場合
和室の畳や建具は変更せずに、押入れをクローゼットにリフォームする際の費用は、20万〜25万円でリフォームできます。
押入れ以外は、和室の雰囲気を残しながら、収納スペースのみをクローゼットに変更します。
ふすまを撤去しクローゼット内部に仕切りや衣類をかけるハンガーパイプなど、内部に収納するユニットを設置します。
上記費用に関して、ふすまについては撤去する費用のみ含まれていますが、物の出し入れがしやすいように折れ戸タイプの扉を設置して、調湿材を使用するなど、予算を追加して設置すると利便性が増します。
全体的にリフォームする場合
和室を洋室にリフォームする際の費用は、75万〜100万円です。
先に紹介している、床のリフォーム、壁や天井のリフォーム、押入れのリフォームのすべてを行うときの費用です。
お部屋の状態により費用は変動するのでリフォーム業者には事前に見積もりを頂いてチェックしましょう。
リノベーションの費用をおさえるコツを知りたい方は「リノベーションの費用を抑えるには?安くする裏技を紹介します」をご覧ください。
和室から洋室にリフォームする内容と注意点
これまで、和室から洋室にリフォームするポイントと費用を紹介しました。
和室から洋室にリフォームする際にどれくらい費用を使うのか、おわかりいただけたでしょうか。
ある程度のリフォームはDIYで行うことも不可能ではないため、費用が高くて悩む方は、DIYを取り入れつつ、依頼する部分を決めることもできます。
賃貸マンションの場合は、退去時に原状回復が義務付けされている可能性が高いので、注意しなくてはなりません。
ここからはリフォームする内容と注意点を紹介していきます。
畳をフローリングに変更
注意点として、畳をフローリングに変更するときは、床の構造の違いにより、補強工事を行います。
畳はとくに、フローリングとの高さが異なるので、下地材を使った補強工事が必要です。
マンションでリフォームする際は、契約時に防音について予め決められている場合もあるので、防音材を敷くなど追加で対策しなくてはならない可能性もあります。
賃貸でマンションに住んでいる場合は、退去の際は原状回復が契約時に盛り込まれていることが多いので、畳を剥がしてフローリングにすること自体ができない可能性があります。
事前に管理会社に確認しておきましょう。
マンションでリフォームする際の注意点
マンションでリフォームする際は、管理規約を管理者に確認して許可を取ってからリフォームしましょう。
使用できる材料や、リフォームできる工事内容を限定しているケースも想定されます。
リフォーム業者の出入りについても制限されている場合もあります。
リフォームの際は、工事音がすることや、リフォーム業者がマンション内に入るので、近隣の住人には工事を行うことと騒音が出ることを事前に告知しましょう。
壁や天井のクロスの張替え
壁や天井のクロスの張替えは、コストを重視するならクロスに張り替えるのがおすすめです。
DIYを取り入れたいと考えるなら、塗装という方法もあります。
水性塗料を使用することや、珪藻土を使用するなどさまざまなものがあります。
DIYするなら低価格で塗り替えができます。
自然素材にこだわる人であれば、木目調の壁もおすすめですが、費用がやや高くなります。
全面ではなく1面のみアクセントとして使うのも良いでしょう。
お部屋に高級感を持たせたいのであれば、タイルもおすすめです。
レンガや大判タイルなどがありますが、木目調と同じく1面のみアクセントとして使っても良いでしょう。
クローゼットの設置
押入れをクローゼットにリニューアルするには、ふすまを撤去して扉をつけて、内側には仕切りやハンガーパイプなどを取り付けて、クローゼットにリフォームします。
ふすまなど扉材はそのままにして、中に棚を追加するだけのリフォームであれば、2万~10万円でリフォーム可能です。
ただ収納を増やそうとして、ウォークインクローゼットにしたりすると、予算が数十万円にあがってしまうので、予算を考えながらリフォームを考えることをおすすめします。
賃貸マンションの場合は、事前に管理会社にリフォームしても良いか確認しましょう。
ふすまをドアに変更
ふすまを洋室にあわせてドアに変更する場合は、引き戸だと、建具の本体と敷居を交換するだけなので、簡単に変更できます。
開き戸にしたい場合は、隣室や廊下と段差を埋める必要があります。
そのため引き戸より工期や費用が高くなります。
高齢者がいる場合や、車いすの方が生活するのであれば、開閉しやすいように、引き戸にするのをおすすめします。
和室を洋室にリフォームしたい方は「和室を洋室に!マンションでも可能なリフォームのポイントを紹介」をご覧ください。
まとめ
ここまで和室から洋室にリフォームする際の内容と、メリット・デメリットや費用について解説しました。
日本では古くから畳を使用した和室に馴染んできましたが、高齢者がいて介護が必要で、布団ではなくベッドで就寝する機会も増えました。
畳の上に立ち座りするのが負担になるので、洋室へのリフォームはおすすめです。
ただ、賃貸マンションの場合は、畳からフローリングに変えることで、マンションが定める防音の基準以下になってしまう可能性もあるので、自分でDIYするよりは、専門業者に依頼して組み立てもらう方が安心できるでしょう。
和室から洋室にすべてリフォームするには100万円近い費用がかかりますが、フローリングにして、壁や天井をリフォームすることで、洋室のイメージを出すことも可能です。
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