家に手すりをつける目的とは?費用についても紹介

「家に手すりをつけるメリットとは?」「手すりを付けるときの費用とは?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

家に手すりをつけることで、転倒・転落を防止することができますし、高齢者の方でも住みやすいバリアフリーな環境を目指すことができます。

しかし、どれくらいの費用を用意すべきか、家のどこに手すりをつけるべきか悩んでいる方も少なくありません。

そこで今回の記事では、家に手すりをつける目的や手すりをつけるべき場所を紹介します。

この記事を読むことで、バリアフリーリフォームを実施するべきか判断するためのヒントを得られますので、ぜひ参考にしてみてください。

家に手すりをつけるバリアフリーリフォームとは

近年は、家に手すりをつけたり、廊下にスロープをつけたりするバリアフリーリフォームが注目を集めています。

バリアフリーリフォームとは、障がいのある方や高齢者、小さい子どもなど、あらゆる人が住みやすい家につくりかえることです。

バリアフリーリフォームを実施することで、安全性と快適性の高い環境を目指せます。

国や地方自治体による補助金も多く用意されており、バリアフリーリフォームを行う人が増えています。

それでは、バリアフリーリフォームへの注目度が高まっているのはどうしてでしょうか?

バリアフリーリフォームが注目されている背景

バリアフリーリフォームを実施する方が増えているのはどうしてでしょうか?結論から述べると、少子高齢化が大きく影響しています。

近年、日本国内では少子高齢化の進行が問題視されており、将来的に高齢者を介護する人が減少していくことが懸念されているのです。

バリアフリーリフォームを実施することで、介護の負担を軽減し、安全に暮らしやすい家を目指す人が増加しています。

その中でもバリアフリーリフォームとして、家に手すりをつけることを検討している人も多いです。

それでは、家に手すりをつけるときにどれくらいの費用を用意すればいいのでしょうか?

リフォーム バリアフリーについては「バリアフリーリフォームとは?失敗しないためのポイント解説!」も併せてご覧ください。

手すりをつけるときの費用

手すりをつけるのは、使用する材質やサイズなどによってもコストが変わってきますが、1メートルあたり5千円〜7千円程度を目安にするとよいでしょう。

例えば、手すりを5メートル設置する場合、2万5千円〜3万5千円が目安となっています。

なお、手すりを設置することで壁に負担をかけることになるので、コンディションによっては下地を強化する必要があり、その分コストが加わります。

まずは依頼するリフォーム業者に見積もりを作成してもらうことが大切です。

手すりをつけるときにもらえる補助金

手すりをつけるなどのバリアフリーリフォームを実施すると、補助金を貰える可能性があります。

補助金は介護保険が提供しているものと、地方自治体が提供しているものに分けられ、条件や補助金の金額が異なります。

まずは自分がどの補助金を利用できるか把握し、指示に従って応募手続きを進めることが大切です。

家に手すりをつける目的

そもそも、どうして家に手すりをつけるのでしょうか?ここでは、家に手すりをつける目的を紹介します。

転倒・転落防止

階段や廊下に手すりをつけることで、転倒・転落防止につながります。

移動する際に掴まるものがないと、バランスを取りづらくなり、転倒・転落しやすくなるのです。

転倒・転落してしまうと、大怪我につながる可能性がありますし、1人で生活している方だと周りのサポートを得られません。

特に、階段から転落すると大事故につながってしまうので、手すりをつけるなどのリフォームを実施することが大切なのです。

移動のサポート

手すりを設置することで、移動をスムーズに行いやすくなります。

同居人の補助を得なくても自分で移動しやすくなるのです。

例えば、トイレに行く際など、ちょっとしたことで移動するたびに、他の人に支えてもらうとなると、労力がかかりますし、気を遣ってしまいまうでしょう。

そこで手すりを設置することで、1人でも移動しやすくなります。

立ち座りのサポート

手すりは歩く時だけでなく、立ち座りする際にも役立ちます。

年齢を重ねるとともに足腰の力が弱くなってしまうので、手すりで身体を支える必要があるのです。

特に、玄関や浴室などに手すりを設置するとよいでしょう。

靴を履く際や入浴する際などに身体のバランスを取りやすくなります。

手すりによって身体を支えられないと、転倒するなどの事故につながる可能性があるので、安全性を高めるためにも手すりを設置することをおすすめします。

掴みやすくする

手すりをドアにつけて、掴みやすくするという効果もあります。

引き戸や小さいドアノブの場合、高齢者にとっては掴みにくいことがあり、ドアを開閉するのに時間がかかってしまいます。

そこで掴みやすい手すりを設けることで、手に力が入りにくい方でもドアを開けやすくなります。

このように手すりを設置することで、さまざまなメリットを得られるのです。

目的に合わせて自宅のどの部分に手すりをつけるべきか考えましょう。

バリアフリー 補助金については「バリアフリーで補助金はもらえる? 申請手順やリフォーム事例も!」も併せてご覧ください。

家のどこに手すりをつけるべき?

家のどこに手すりをつけるべきなのでしょうか?

居室

自分の居室で過ごすことが多い方は、ベッドや机からドアの方向に向かえるように壁に手すりを設置するとよいでしょう。

居室の出口には、動作補助のための手すりを設置するとよいでしょう。

引き戸などより掴みやすいレバーハンドルに取り替えるのも一つの手段です。

リビング

リビングにも手すりを設置するとよいでしょう。

リビングは家族や同居人も利用する場所であるため、場所を移動できる据え置き型の手すりにしても良いでしょう。

ソファの近くや食事をする机の近くなどに手すりを設置します。

階段・廊下

階段・廊下は転倒・転落しやすい場所なので、手すりを設置することをおすすめします。

自分の居室からリビングやトイレ、お風呂、玄関などに移動する際に通る必要があるため、手すりが必要なのです。

なお、階段に関しては、なるべく1階で生活できるようにすることをおすすめしますが、手すりを片側に設置する場合は、降りるときの利き腕側に設置するとよいでしょう。

身長にあわせて手すりの高さを調整し、ヒジも乗せやすい手すりにするべきか、ニーズにあわせて最適なものを選びましょう。

トイレ

トイレは日常的に頻繁に使用する場所なので、手すりを設置するとよいでしょう。

トイレに手すりがあることで、立ち座りしやすくなります。

トイレットペーパーやウォシュレットの操作パネルなどによって、設置できる場所に制限がある可能性もありますが、L字型の手すりは身体のバランスを取りやすくなります。

水平と垂直の手すりが合わさったものを設置してみましょう。

お風呂

お風呂も日常的に利用する場所なので、手すりがあると便利です。

お風呂の床は他の場所より滑りやすく、事故につながる可能性があります

立ち座りの必要がある浴槽や、身体を洗う場所にはL字型の手すりを設置するとよいでしょう。

また、手すりは濡れた状態でも掴みやすい材質を選ぶことをおすすめします。

また、お風呂場の手すりにはカビにくい材質を選ぶことが大切です。

玄関

玄関は立ち座りしなくてはいけない場所です。

身体のバランスを保てるようにL字型据え置き型の手すりを設置するとよいでしょう。

地面と床に段差がある場合、途中に階段を設けるなどして転倒・転落しないように注意する必要があります。

居室やリビングなどからの導線を考えて、廊下から続けて手すりをつけることをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、バリアリフォームを実施しようか考えている方に向けて、家に手すりをつける目的や手すりをつけるべき場所を紹介しました。

家に手すりをつけることで、安全性や快適性の高い環境を目指すことができます。

バリアリフォームを実施する場合、補助金を利用できる可能性もあるので、事前に情報を収集することが大切です。

居室やベッド、リビング、階段・廊下など、手すりを設置する場所や利用する材質、長さなどによって費用が変わってくるので、気になったらまずはベストリノベーションにお問い合わせください。

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